受付をしていると「雨が降ってきたー！！」の一声。天気予報と山の雲の様子を眺め、祈るような気持ちで山道を走りました。
温度計はなんと13度を示しています。山に着いてザーザー降りだったらどうしよう…
今回は「バードコールを作って鳥たちとお話しよう♪」がテーマということもあり、いつもより高い山に行きました。
標高が変わると、普段出会えないような鳥たちにお目にかかれるのです。
車を降りると…なんと！雨は止み、雲の隙間から青空まで見えます。みんな口々に良かったねー♪と嬉しそう！
雨の心配がなくなり、早速晴れ晴れした気持ちで薪探し！山に入ったら自己紹介よりも何よりも真っ先に火を起こすのです。
近くに火を感じる機会が少なくなっている昨今、煙が目に沁みることもまた一つの経験。段々と子どもたち、風を読むのが上手くなってきました。
まずはどんな鳥に会えそうか、隊長ひろっこりーが持ってきた図鑑や動画で学びます。そうしている間にもポポポ、ポポポ…と耳慣れない鳥の声。
これはカッコウの仲間、ツツドリです。木の先端部分に止まっていることが多いので姿は見えませんが、確かに存在を感じます。
「あ！飛んでる！」トンビが滑空していくかと思えば、ピョピョ・ピョピョピョピョとホトトギスもどこかからごあいさつ。
散策後は早めのお昼。午後の冒険に向けて腹ごしらえです。
焚火であぶるおかずの美味しいこと！！そして定番になった食後の焼きマシュマロ。みんな、マシュマロを焼くのに良さそうな枝を探します。
まっすぐタイプを選ぶ子もいれば、曲がった枝を選ぶ子。それぞれこだわりがあるようです。「焦げてる！焦げてる！！！」ワイワイと仲も深まります。
午後いちばんはバードコール作り。あらかじめ乾燥させておいた桜の枝、どの部分をどれだけ使うかは自由！お父さんやお母さんがノコギリを頑張ってくれる中、一緒に切ってみる子もいました。
少し怖かったら大丈夫、すかさずきこりの矢野くんがサポート致します。
思い思いのバードコールが出来上がると、きこりっこ鳥たちは広い森に散っていきます。「あれ？今のは本物？」分からなくなってきたところで、隊長ひろっこりーからバードコールの使い方を教えてもらいました。
これからつがいになって子育てをして行く鳥達なので、あまりにバードコールを鳴らしすぎると混乱してしまうのです。話を聞いた子どもたち、バードコールを鳴らす手が何だか優しくなりました。
山にはところどころ沢が流れています。かつてのきこりたちにとって沢は重要な資源でした。それは鳥たちも同じ。水辺には珍しい鳥がいるかもしれません。静かに耳を澄ませると鳥や風の音の他に水の音が。
少し、下りてみようか。沢まで下りてみます。斜面を一心に下ります。水だ！！きれいな流れに出ました。水源を探してみようと歩き始めます。あったあった、水源…しかし子どもたちの足は止まりません。
ザックザックと急斜面、手足を一生懸命つかって登っていきます。大人たちは唖然…あんなところを…先回り＆後方支援を万全にしてみんなで挑戦しました。
やったー！！登り終えた子どもたちの誇らしそうな顔！！
勿論無理は致しません。まだ少し小さいお友達は別ルートで合流しました。とは言え、こちらも山道です。お父さんと手をつなぎ、松ぼっくりやキノコを見つけながら一生懸命歩きました。
ふう、一休みしていると近くからシジュウカラの声が。どうやら木のうろを使って子育ての真っ最中。
覗いてみたいのはやまやまですが、びっくりさせてしまうと子育てを放棄してしまう事もあるので遠くから見守ります。すると、慣れてきたのか頻繁に出入りが見られるようになりました。しかもなんと隣り合った木で２家族も！
「来た来た来た！」すこし声を小さくしながら、シジュウカラの様子を見つめます。
会の終わりには「鳥合わせ」と言ってその日に出会った鳥たちをみんなで確認しました。どんな鳥がいたか尋ねると「ツツドリ！」と声が上がりました。とは言え、なかなか難しい…どんな鳴き声の鳥がいたかな？聞き方を変えてみると「ピピピピピって鳴いてた！」セキレイかな？他にもホトトギス、トンビ、シジュウカラ等色々な鳥たちと出会うことができました。
たくさんの冒険と、静寂。みんなで気持ちの良い時間を過ごすことができました。
また遊びに来てくださいね♪
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